マンションリフォーム【コラム】

中古マンションのご購入を仲介させていただきましたお客様より、リフォームに関するご依頼をいただきお手伝いさせていただきました。

リフォームの内容としては、①床張替え、②壁・天井張替え、③キッチン交換、④洗面・トイレ床張替え、⑤和室を解体し可動間仕切り設置、というフルリフォームの内容となります。

まず初めにご相談いただいたのが、お客様がリフォーム会社複数社様よりお見積りを取ったところ、各社より提示されたお見積り額の振れ幅が大きく(580万~1,220万円)、施工内容や適正な価格について助言が欲しいとのご相談でした。

リフォーム会社は大きく分けて営業会社と工務店の2種類に大別できます。

営業会社(元請け)は、新規顧客獲得のための営業やデザインに特化しており、依頼主よりリフォームを受注した際、実際の工事は下請けの工務店もしくは職人(一次下請け)が請け負います。

工務店(元請け)は、自ら依頼主より受注した場合には、自ら施工します。

商流の構造上、多額の人件費や広告宣伝費、販売促進費をかけている営業会社の価格は高くなりますが、上場企業様の出資企業であることも多く、工務店と比べて金融経済における信用という側面では営業会社に軍配が上がります。(施工中に倒産し、工事が滞るという最悪の事態も起こりにくい。)

特に、大手リフォーム会社様の場合は、間に入る複数社の利益が乗り高価格になります。

最近では営業にも力を入れている工務店も増えてきておりますが、一般的にお客様との調整を苦手としている工務店も多いです。そのため、大手リフォーム会社以外でも営業会社と提携している工務店も多くいらっしゃいます。

営業会社は多様な需要に応える提案力があり、竣工後のサポートも組織化されているため、工務店に比べてアフターケアや保証が充実しています。

※上記内容は、複合的な個別要因を排除した構造上の単純比較が前提となります。

最終的に、当社が提携している工務店をご紹介させていただき、工務店のデメリットを踏まえ、以下のようなご提案・サポートをさせていただきました。

①「リフォーム瑕疵保険」を付保(アフターケア2年、工務店が倒産した場合も適用可、保険会社の竣工検査有り)

②工事費の支払時期を調整(工務店から問屋への支払時期を確認し、お客様の着工前支払の比重を可能な限り小さくする)

③パース図を作成、各メーカー様のショールームをご案内(大手リフォーム会社様はパース図等を作成できますが、工務店は作成できない場合が多く、今回はそれに該当)

④施工開始前の近隣ご挨拶に同行

⑤マンション管理組合との調整

また、マンションの場合、既存マンションの構造上の特徴、管理規約の内容を読み込んで熟知しておく必要があります。

床の張替えについては、一般的に管理規則で遮音性能の制限があるため、張替えられる床材が限られます。また、リフォーム内容によっては、慎重に床、天井の仕組みを現地調査・管理会社へのヒアリングにて把握しておく必要があります。

こういった対応は、大手リフォーム会社様はサービスとして調整してくださるところが多いですが、工務店では対応していないことが多いため、当社でサポートさせていただきました。

結果的に、大手リフォーム会社様の3分の1未満の価格で施工していただくことができ、大きなトラブルも無く竣工することができました。

住宅の省エネリフォーム補助金が2024年も継続されることとなったので、中古物件売買とリフォームの動きに今後も注目していきます。

多くの学びを得る機会をいただきましたお客様、工務店様には大変感謝しております。実直な素晴らしいチームでまたお仕事できる日を心より楽しみにしております。

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